2009年 10月 15日
水道水のお話
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技術本部取締役副本部長の角田です。
「飲む水もトイレ洗浄の水も一緒なの?」
私は小さい頃、蛇口から出る「水」と水洗トイレで使う「水」が同じだとは思っていませんでした。皆さんはどうでしたか。
一部の建物を除けば通常私たちが利用している「水」は、蛇口だろうがトイレだろうが全て同じ「水」が使われています。飲める水をトイレ洗浄に使うなんて、なんてもったいないことでしょう。でも、「トイレ用の水」を「飲み水」と別に作るにはそれなりにお金がかかります。学校などでは水処理が簡単であまりお金がかからない雨水をトイレ洗浄に利用していたりしています。
「蛇口からでる水はなんで勢いよく出るの?」
蛇口をひねりすぎると勢いよくでた水で水浸しになった経験をお持ちではないでしょうか。蛇口の「水」は、浄水場の巨大なポンプで勢いよく送水してその圧力で出てくるのです。でも、皆さんが水を使う時間は、多くの場合重なるため(食事時や入浴時)足りなくなる時が出てきます。そこで、3階以上の建物には水を貯めることを義務づけています。一度水槽に貯めると、「水」には勢いがなくなるので勢いをつけるためにポンプが必要になってきます。皆さんのお住まいのマンションや仕事をされているビルには、どこかに水を貯める水槽やポンプが隠れていると思います。
「気になる長期休暇後の学校の水」
学校は、「夏休み」「冬休み」「春休み」と三度の長期休暇があります。学校にも水槽があり、たくさんの水を貯めています。長い間使われない「水」は、飲み水に適さなくなることもあります。学校では長期休暇中の水槽の水を少なくしたりして対策はされています。でも、使っていない蛇口の配管にも使われない水がたまっているので休み明けの「水」はしばらく出してから使うことをお勧めします。
「東京都のおいしい水の正体は」
東京都が「おいしい水プロジェクト」と銘打って東京の「水」はおいしいと宣伝しているのはご存じだと思います。この「おいしい水」は、特殊な高度水処理を行うことにより塩素を少なくし、結果「おいしい水」になるというものです。それでも水道水は法律で塩素を入れなくてはいけないことになっているので天然水と比べれば限界があります。関西のある地域では水がまずくて飲めないと聞きますが、浄化する前の水が汚れていたりすると水処理に限度があり、処理しきれない細菌を死滅させるためにたくさんの塩素をいれます。すると余計にまずくなるという悪循環が起こるのです。東京の「おいしい水」は汚れた水にお金をかけておいしくしているのかもしれません。
「水道水って飲んでも大丈夫なの」
最近、人からよく「水道水って飲んでも大丈夫なの」と聞かれるようになりました。飲めない「水道水」はあり得ないと思いますが、水道水は昔から比べると明らかにまずくなっていると感じています。塩素臭のない水を飲むには山奥の「沢水」か「ペットボトルの水」にするしかないのかもしれません。
今回は身近な「水」を取り上げましたがいかがでしたでしょう。なるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉を使ったつもりですが結構難しいですね。次回もわかりやすい言葉で身近な設備を紹介していきたいと思っています。
それでは
「飲む水もトイレ洗浄の水も一緒なの?」
私は小さい頃、蛇口から出る「水」と水洗トイレで使う「水」が同じだとは思っていませんでした。皆さんはどうでしたか。
一部の建物を除けば通常私たちが利用している「水」は、蛇口だろうがトイレだろうが全て同じ「水」が使われています。飲める水をトイレ洗浄に使うなんて、なんてもったいないことでしょう。でも、「トイレ用の水」を「飲み水」と別に作るにはそれなりにお金がかかります。学校などでは水処理が簡単であまりお金がかからない雨水をトイレ洗浄に利用していたりしています。
「蛇口からでる水はなんで勢いよく出るの?」
蛇口をひねりすぎると勢いよくでた水で水浸しになった経験をお持ちではないでしょうか。蛇口の「水」は、浄水場の巨大なポンプで勢いよく送水してその圧力で出てくるのです。でも、皆さんが水を使う時間は、多くの場合重なるため(食事時や入浴時)足りなくなる時が出てきます。そこで、3階以上の建物には水を貯めることを義務づけています。一度水槽に貯めると、「水」には勢いがなくなるので勢いをつけるためにポンプが必要になってきます。皆さんのお住まいのマンションや仕事をされているビルには、どこかに水を貯める水槽やポンプが隠れていると思います。
「気になる長期休暇後の学校の水」
学校は、「夏休み」「冬休み」「春休み」と三度の長期休暇があります。学校にも水槽があり、たくさんの水を貯めています。長い間使われない「水」は、飲み水に適さなくなることもあります。学校では長期休暇中の水槽の水を少なくしたりして対策はされています。でも、使っていない蛇口の配管にも使われない水がたまっているので休み明けの「水」はしばらく出してから使うことをお勧めします。
「東京都のおいしい水の正体は」
東京都が「おいしい水プロジェクト」と銘打って東京の「水」はおいしいと宣伝しているのはご存じだと思います。この「おいしい水」は、特殊な高度水処理を行うことにより塩素を少なくし、結果「おいしい水」になるというものです。それでも水道水は法律で塩素を入れなくてはいけないことになっているので天然水と比べれば限界があります。関西のある地域では水がまずくて飲めないと聞きますが、浄化する前の水が汚れていたりすると水処理に限度があり、処理しきれない細菌を死滅させるためにたくさんの塩素をいれます。すると余計にまずくなるという悪循環が起こるのです。東京の「おいしい水」は汚れた水にお金をかけておいしくしているのかもしれません。
「水道水って飲んでも大丈夫なの」
最近、人からよく「水道水って飲んでも大丈夫なの」と聞かれるようになりました。飲めない「水道水」はあり得ないと思いますが、水道水は昔から比べると明らかにまずくなっていると感じています。塩素臭のない水を飲むには山奥の「沢水」か「ペットボトルの水」にするしかないのかもしれません。
今回は身近な「水」を取り上げましたがいかがでしたでしょう。なるべく専門用語を使わず、わかりやすい言葉を使ったつもりですが結構難しいですね。次回もわかりやすい言葉で身近な設備を紹介していきたいと思っています。
それでは
by housingpro
| 2009-10-15 19:09
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