2013年 05月 16日
標準仕様書
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建築設計業務にあたりよく読む本の一つに、
”仕様書”があります。
設計図作成時には、特記仕様書を作成するのですが、何が”特記(特別)”なのでしょうか?
それは大元の”標準仕様書”があり、その標準になかったり、特別な基準である場合の事を指します。
設計図は、工事を前提に作成しているので、”標準仕様書”は”・・・工事標準仕様書”という呼称が多く見られます。
この"標準仕様書"には何が書いてあるのでしょう?
目次は、”第○章・・・工事”という見出しから想像される通り、
工事の施工方法や、材質に関しての基準が、書かれています。
つまり、仮設工事から始まって、土工事、鉄骨工事、コンクリート工事、建具工事、
仕上工事、とおおよその工事の順番に、書かれています。
このとおりに作れば、一定基準の建設物が作られるようにできています。
1種類だけではなく、国土交通省監修のものを代表に、建築家協会監修の物、公共住宅に特化したもの、各都道府県営繕部で作成している物、デベロッパー等の開発事業主体で作成している物、各設計事務所で作成している物など様々な種類があります。
これら全てを読み込むのは、大変なのですが、各業務のクライアントごとに用いられる仕様書は異なってきますし、1~3年枚に見直し(修正)をされる事も多く、日々対応が必要です。
しかし、一定のクオリティを1から設計図に記載していくことを考えると、
その手間を省く事のできる、1種合理的なツールでもあります。
川端 健彦
by housingpro
| 2013-05-16 13:44
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