2013年 06月 20日
茅ヶ崎シオン・キリスト教会/聖鳩幼稚園
|
建築家の手塚夫妻が手掛けた
茅ヶ崎シオン・キリスト教会/聖鳩幼稚園の見学会があり、参加しました。
この建物の特徴の一つは楕円の平面形です。
これは牧師と参列者との距離を最小にしつつ
一体感が生まれる形態として導きだされたとのことです。
礼拝堂内部はかなり小さなスペースでしたが
高い天井と楕円から生まれる柔らかな形態により窮屈感はなく、
狭さのわりに開放的な空間に感じられました。
確かに牧師との距離はどこからも近くに感じられ、一体感も感じました。
一見すると、どうしてその形状したのかわかりませんでしたが、
この空間をみると納得させられます。
この建物のもう一つの特徴がすべてが木でつくられている点だと思います。
木を外部に使用するのは、どうしてもメンテナンス性が気になるところですが
(基本フリーメンテナンスではないので)
外観・内観も含めて、すべてが木で構成された空間は
シンプルでとても居心地がよく思えました。
実際にはフリーメンテナンスと言われる材料も
時間の経過とともに劣化し、新築当時の美しさは保てないものです。
とするならば、メンテナンスの必要性をお施主様に理解頂けるなら
他の建材では味わえない良さが木の建物にはあるように思います。
礼拝堂内の内壁にも、木が使用されています。
微妙に大きさの違う小さな木で壁一面を覆っており
それぞれの木がもつ自然の色の違いが、
壁面のグラデーションとなって、温もりがある美しい壁になっています。
一見したところ、木材自体は決して高い材料ではないように見えます。
しかし、使い方次第でこのような美しい壁ができるということはとても勉強になりました。
こうした有名建築家の建物の見学に伺うと
普段の設計の常識では、考えつかないディテールに遭遇します。
一つ一つのディテールが機能性を維持したものなのか、
改めて検証は必要になると思いますが
常識にとらわれず、相違工夫により、より美しい建物になるように
考えていきたいと改めて思います。
佐々木 剛
茅ヶ崎シオン・キリスト教会/聖鳩幼稚園の見学会があり、参加しました。
この建物の特徴の一つは楕円の平面形です。
これは牧師と参列者との距離を最小にしつつ
一体感が生まれる形態として導きだされたとのことです。
礼拝堂内部はかなり小さなスペースでしたが
高い天井と楕円から生まれる柔らかな形態により窮屈感はなく、
狭さのわりに開放的な空間に感じられました。
確かに牧師との距離はどこからも近くに感じられ、一体感も感じました。
一見すると、どうしてその形状したのかわかりませんでしたが、
この空間をみると納得させられます。
この建物のもう一つの特徴がすべてが木でつくられている点だと思います。
木を外部に使用するのは、どうしてもメンテナンス性が気になるところですが
(基本フリーメンテナンスではないので)
外観・内観も含めて、すべてが木で構成された空間は
シンプルでとても居心地がよく思えました。
実際にはフリーメンテナンスと言われる材料も
時間の経過とともに劣化し、新築当時の美しさは保てないものです。
とするならば、メンテナンスの必要性をお施主様に理解頂けるなら
他の建材では味わえない良さが木の建物にはあるように思います。
礼拝堂内の内壁にも、木が使用されています。
微妙に大きさの違う小さな木で壁一面を覆っており
それぞれの木がもつ自然の色の違いが、
壁面のグラデーションとなって、温もりがある美しい壁になっています。
一見したところ、木材自体は決して高い材料ではないように見えます。
しかし、使い方次第でこのような美しい壁ができるということはとても勉強になりました。
こうした有名建築家の建物の見学に伺うと
普段の設計の常識では、考えつかないディテールに遭遇します。
一つ一つのディテールが機能性を維持したものなのか、
改めて検証は必要になると思いますが
常識にとらわれず、相違工夫により、より美しい建物になるように
考えていきたいと改めて思います。
佐々木 剛
by housingpro
| 2013-06-20 09:32
<< 夏至 | 東京駅 >> |