2016年 08月 26日
やっと行けた場所 その2
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建築雑誌は当時の学生(自分の事です。)にとってはかなりの金額であった印象があり、興味のあるものしか購入せず、本屋で立ち読みをして済ませていた記憶があります。
「住宅建築」という建築雑誌も、あえてモノクロ写真を巻頭に使って、当時としてもレトロな建築物を取り扱った特集を連載していました。この中に海辺に建つ旧宮家の別荘が載っていて地下室にボート乗場があり直接、海に出ることができる設えになっているのが印象的でした。生まれ育った日本海側の漁港にある船小屋と機能は変わりませんが趣が違うということで何故か都会に近い海はおしゃれだなと感じたものです。
知り合いが三浦半島にある友人の別荘を訪ねるというので同行したところ、はるか昔、雑誌に掲載されたその建物でした。アールデコ様式のRC造平屋建てで、デザインは現在の東京都美術館として使用されている旧宮家邸宅を彷彿させるので、当時の先端意匠を伺わせます。現在の持ち主が「おもちゃの鑑定家」として著名な方なので海辺の博物館のようでした。海辺の護岸と一体となったリビングの出窓は当時としては珍しい曲面ガラスの木製サッシュです。隣家の別荘はこの海辺の護岸が一体となったデザインに呼応するかの様な設計ですが、旧宮家なら当たり前でも、現在の法規で海辺にこの様な建築物が建っているのに少なからず驚きました。
伴 正雄
「住宅建築」という建築雑誌も、あえてモノクロ写真を巻頭に使って、当時としてもレトロな建築物を取り扱った特集を連載していました。この中に海辺に建つ旧宮家の別荘が載っていて地下室にボート乗場があり直接、海に出ることができる設えになっているのが印象的でした。生まれ育った日本海側の漁港にある船小屋と機能は変わりませんが趣が違うということで何故か都会に近い海はおしゃれだなと感じたものです。
知り合いが三浦半島にある友人の別荘を訪ねるというので同行したところ、はるか昔、雑誌に掲載されたその建物でした。アールデコ様式のRC造平屋建てで、デザインは現在の東京都美術館として使用されている旧宮家邸宅を彷彿させるので、当時の先端意匠を伺わせます。現在の持ち主が「おもちゃの鑑定家」として著名な方なので海辺の博物館のようでした。海辺の護岸と一体となったリビングの出窓は当時としては珍しい曲面ガラスの木製サッシュです。隣家の別荘はこの海辺の護岸が一体となったデザインに呼応するかの様な設計ですが、旧宮家なら当たり前でも、現在の法規で海辺にこの様な建築物が建っているのに少なからず驚きました。
伴 正雄
by housingpro
| 2016-08-26 17:26
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