2017年 08月 31日
これはなぁに?
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これは、某中学校へ現地調査へ行った時のお話です。
某中学校では、体育館の改修工事を行う計画なのですが
吊下式バスケットゴールを調べるためにステージに上がった時、
ふと足元を見たら、ステージ床面にコンセントなどを収容しておく
箱の蓋にそっくりな物を見つけました。
小中学校の体育館では一般的に、ステージ床面に一般家庭にある
普通のコンセントや、体育館内だけで使うマイクの差込口が、
床面に設置してある蓋が付いた箱の中に収納してあります。
私が見つけた物も、きっとこの手の物が中に入っているのだろうと
思ったのですが、何となく呼ばれている気がしたので蓋を
開けてみることに。
そうしたら写真のようなものが。一体何だか分かりますか?
一目見て分かった方、演劇やライブの運営に詳しそうですね!
この見慣れない物体はC型接地コンセントという、主にライブハウスや
劇場、撮影スタジオで用いられているコンセントです。
このC型接地コンセントは、定格容量が20A、30A、60Aの物があり、
定格容量が小さいものは舞台照明に、定格容量が大きいものは
PA(Public Address、業務用音響装置の意味)の電源として
用いられる事が多い傾向にあります。
学校という施設で、わざわざC型接地コンセントを導入した正確な経緯は
分かりませんが、もしかしたらイタズラをしても感電しにくい性質や
構造上頑丈である性質を考慮した結果、導入したのかもしれませんね。
設計に於いて、安全性を優先的に考えるのは当たり前の話ではありますが、
こういった細かい所で配慮出来るか否かで、施設の安全性に違いが
出てしまうのかも?と、改めて考えた出来事でした。
水落 琢也
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