2007年 02月 05日
「日」と「影」
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立春明けの今週のブログのスタートは、カワノからです。
今冬は、とっても暖冬で、立春を迎えたといっても、庭先や公園では、梅の花があちこちで咲いています。この週末は、となり近所の庭を垣間見て、季節感を味わいました。
さて、ここ数日の業務から。ところで、皆さんの家には、太陽は差し込みますか?周囲に商店や事務所ビルが多くある地域では、太陽の恩恵を受けることは少なく、反対に住宅地は多いかと思います。ちなみに私の家は、住宅街にあるので、朝は、太陽が部屋いっぱいに差しこみます。陽の光で目が覚めるくらいです。・・・話がちょっとそれてしまいましたが、建築の計画をするときの検討項目として、計画建物の影が落ちる位置を確認するという仕事があります。となり近所の敷地にある一定以上影がかかってはいけないというルールが建築基準法にあるからです。影が生じることで、となり近所の関係が悪くなっては困りますよね。だから、計画の初期段階で、影の落ちる位置をシュミレーションします。昔は、製図板を使ってひとつひとつ影を描いて確認していたようですが、今は、専用ソフトを使い、基本情報を入れたら一発で検討できるようになっています。あぁ、今日も日影チェックの作業がコツコツと続きます・・・。
最後に今日の、スナップです。前回に引き続き、埼玉県深谷市の建物です。「誠之堂」という建物です。
“日本経済の父”、建築やまちづくりの方面では、“田園調布”を開発した人、といったらわかるでしょうか・・・あの渋沢栄一氏の喜寿記念に建てられたという建物です。イギリスの田舎家風の建物です。もともとは、世田谷区にあったのですが、建物を壊すことなった時、保存運動がおこって、彼のふるさと深谷に移築したそうです。建物にも、“運命”があって、みんなに使われて幸福な時期(=「日」)と、使われなくなり廃れてしまう不幸な時期(=「影」)があるのですが、この建物は、どうにか生き延びたのです。外壁のれんがの積み方がかわいくて、東洋趣味のステンドグラスなど、ディテールがとっても凝っています。“掌(てのひら)”にのせたくなるような素敵な建物です。本当に建物が残ってよかったです。ぜひご覧ください。
今冬は、とっても暖冬で、立春を迎えたといっても、庭先や公園では、梅の花があちこちで咲いています。この週末は、となり近所の庭を垣間見て、季節感を味わいました。
さて、ここ数日の業務から。ところで、皆さんの家には、太陽は差し込みますか?周囲に商店や事務所ビルが多くある地域では、太陽の恩恵を受けることは少なく、反対に住宅地は多いかと思います。ちなみに私の家は、住宅街にあるので、朝は、太陽が部屋いっぱいに差しこみます。陽の光で目が覚めるくらいです。・・・話がちょっとそれてしまいましたが、建築の計画をするときの検討項目として、計画建物の影が落ちる位置を確認するという仕事があります。となり近所の敷地にある一定以上影がかかってはいけないというルールが建築基準法にあるからです。影が生じることで、となり近所の関係が悪くなっては困りますよね。だから、計画の初期段階で、影の落ちる位置をシュミレーションします。昔は、製図板を使ってひとつひとつ影を描いて確認していたようですが、今は、専用ソフトを使い、基本情報を入れたら一発で検討できるようになっています。あぁ、今日も日影チェックの作業がコツコツと続きます・・・。
最後に今日の、スナップです。前回に引き続き、埼玉県深谷市の建物です。「誠之堂」という建物です。
“日本経済の父”、建築やまちづくりの方面では、“田園調布”を開発した人、といったらわかるでしょうか・・・あの渋沢栄一氏の喜寿記念に建てられたという建物です。イギリスの田舎家風の建物です。もともとは、世田谷区にあったのですが、建物を壊すことなった時、保存運動がおこって、彼のふるさと深谷に移築したそうです。建物にも、“運命”があって、みんなに使われて幸福な時期(=「日」)と、使われなくなり廃れてしまう不幸な時期(=「影」)があるのですが、この建物は、どうにか生き延びたのです。外壁のれんがの積み方がかわいくて、東洋趣味のステンドグラスなど、ディテールがとっても凝っています。“掌(てのひら)”にのせたくなるような素敵な建物です。本当に建物が残ってよかったです。ぜひご覧ください。
by housingpro
| 2007-02-05 17:41
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