2009年 04月 15日
エコ照明のお話
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技術本部 取締役 副本部長の角田です。
今回は照明、「エコ照明」にスポットを当てます。(エコ照明=消費電力の少ない照明)
「照明」は私たちの生活には必要不可欠な設備です。建物の中で電気を使用しているエアコンや
冷蔵庫、テレビなどがありますが、その中でも照明が占めるエネルギーの割合は意外に多いのです。
たとえば全体のエネルギーに占める照明用エネルギーの割合は家庭だと16.1%、オフィスだと
21.3%。にもなり、「エコ照明」化することは建築に対する環境対策の要とも言われています。
さて「エコ照明」は点灯方式や制御方式などたくさんの方式があるのですが、家庭用照明器具では
ランプの種類が中心となります。さて「エコ照明」のランプにはどんな種類があるのでしょう。
家庭に多く使われている蛍光灯は今や高効率化、インバーター化、自動点滅装置内蔵など省エネ
対策を施した器具があります。すでに「エコ照明」が多く存在しこれらへの買い換え(エコ替え)は
効果的といえます。
白熱灯(電球)はどうでしょう。省エネに関して言えば進化は止まったままです。それでも多く利用
されている理由は、白熱灯には蛍光灯にはない良さがあり、安価、点灯の早さ、優しい光(電球色)として利用価値が認められているからなのです。
しかし、ここにきてとうとう白熱灯に手が入ることになりました。それは経済産業省から家庭用白熱灯(電球)を平成24年までに全て省エネ型の「電球型蛍光灯」とする対策が発表されたからです。
「電球型蛍光灯」は白熱灯に比べ消費電力が約5分の1と少なく、寿命も約10倍と長いのですが、
価格はちょっと高めで白熱灯の約10倍します。でもランプ交換だけで済み、器具は再利用可能なので経済的です。
「LED」(える・いー・でぃー)という言葉を聞いたことはありませんか?
照明(ランプ)の新しい技術として「エコ照明」の大本命です。
同じ明るさだと 白熱灯60W → 電球型蛍光灯13W → LED7.8W
炭酸ガス排出量では白熱灯より86%も削減されます。このLED、今ではまだ明るさが充分ではなく高価ですが、白熱灯、蛍光灯に続く歴史的大変革として取り上げられ次期主力照明と目されています。家庭用照明器具として採用されるのはもちろん、多くの照明がLEDとなる日も近い将来かもしれません。
-後記-
昨年から今年にかけて「照明士」という資格を取りました。設備設計の中でも一番意匠に影響を与える「照明」という分野。ライトアップとは行かないまでも建物のエントランスや窓から溢れる「あかり」はその建物を表現する力となります。「あかり」は意匠デザインを見せる道具であり、建物の機能であり、利用する人の環境そのものでもあります。
建築設備の中でも「空調」や「換気」は建物に融合することができる設備ですが、「照明」も融合すべき設備だとあらためて考えさせられているこの頃です。
それでは
角田 隆
上田城 「千本桜」
今回は照明、「エコ照明」にスポットを当てます。(エコ照明=消費電力の少ない照明)
「照明」は私たちの生活には必要不可欠な設備です。建物の中で電気を使用しているエアコンや
冷蔵庫、テレビなどがありますが、その中でも照明が占めるエネルギーの割合は意外に多いのです。
たとえば全体のエネルギーに占める照明用エネルギーの割合は家庭だと16.1%、オフィスだと
21.3%。にもなり、「エコ照明」化することは建築に対する環境対策の要とも言われています。
さて「エコ照明」は点灯方式や制御方式などたくさんの方式があるのですが、家庭用照明器具では
ランプの種類が中心となります。さて「エコ照明」のランプにはどんな種類があるのでしょう。
家庭に多く使われている蛍光灯は今や高効率化、インバーター化、自動点滅装置内蔵など省エネ
対策を施した器具があります。すでに「エコ照明」が多く存在しこれらへの買い換え(エコ替え)は
効果的といえます。
白熱灯(電球)はどうでしょう。省エネに関して言えば進化は止まったままです。それでも多く利用
されている理由は、白熱灯には蛍光灯にはない良さがあり、安価、点灯の早さ、優しい光(電球色)として利用価値が認められているからなのです。
しかし、ここにきてとうとう白熱灯に手が入ることになりました。それは経済産業省から家庭用白熱灯(電球)を平成24年までに全て省エネ型の「電球型蛍光灯」とする対策が発表されたからです。
「電球型蛍光灯」は白熱灯に比べ消費電力が約5分の1と少なく、寿命も約10倍と長いのですが、
価格はちょっと高めで白熱灯の約10倍します。でもランプ交換だけで済み、器具は再利用可能なので経済的です。
「LED」(える・いー・でぃー)という言葉を聞いたことはありませんか?
照明(ランプ)の新しい技術として「エコ照明」の大本命です。
同じ明るさだと 白熱灯60W → 電球型蛍光灯13W → LED7.8W
炭酸ガス排出量では白熱灯より86%も削減されます。このLED、今ではまだ明るさが充分ではなく高価ですが、白熱灯、蛍光灯に続く歴史的大変革として取り上げられ次期主力照明と目されています。家庭用照明器具として採用されるのはもちろん、多くの照明がLEDとなる日も近い将来かもしれません。
-後記-
昨年から今年にかけて「照明士」という資格を取りました。設備設計の中でも一番意匠に影響を与える「照明」という分野。ライトアップとは行かないまでも建物のエントランスや窓から溢れる「あかり」はその建物を表現する力となります。「あかり」は意匠デザインを見せる道具であり、建物の機能であり、利用する人の環境そのものでもあります。
建築設備の中でも「空調」や「換気」は建物に融合することができる設備ですが、「照明」も融合すべき設備だとあらためて考えさせられているこの頃です。
それでは
角田 隆
上田城 「千本桜」
by housingpro
| 2009-04-15 13:19
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