2011年 10月 04日
マンションの境界線
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昨日のブログでは境界線の事を書いていたので、
今日はマンションの境界線について。
地震で被災したマンションの調査に行くことがありますが、
外壁が剥がれ落ちたり、クロスにひび割れができたりというケースが見られます。
こうした場合、補修費用は誰が負担するのでしょうか。
共用部分はマンションの管理組合、専有部分は住戸の所有者というのが一般的ですが、
専有部分と共用部分の境界はどこにあるのでしょう。
共用部分と専有部分の境界にある壁は?玄関や窓ガラスは?
雨樋は?戸境壁は…?
調べてみると、きちんと決まりがありました。
窓ガラスや玄関扉は共用部分で、室内建具は専有部分。
躯体部分(コンクリート壁、床、天井)は共用部分で、その仕上、塗装は専有部分。
バルコニーは個人所有のようですが共用部分。
雨樋は共用部分ですが、水道管やガス配管などは線引きが難しいようで、
各々のマンションの管理規約で範囲が定められています。
何においても明確に境界を作るのは難しいものです。
その境界をつくるのも、また人間。
色々な立場の人たちが錯誤することで、境界線がぼやけたり、
はみ出したり、あいまいな領域が存在する事に、人間臭い魅力を感じます。
野崎陽子
今日はマンションの境界線について。
地震で被災したマンションの調査に行くことがありますが、
外壁が剥がれ落ちたり、クロスにひび割れができたりというケースが見られます。
こうした場合、補修費用は誰が負担するのでしょうか。
共用部分はマンションの管理組合、専有部分は住戸の所有者というのが一般的ですが、
専有部分と共用部分の境界はどこにあるのでしょう。
共用部分と専有部分の境界にある壁は?玄関や窓ガラスは?
雨樋は?戸境壁は…?
調べてみると、きちんと決まりがありました。
窓ガラスや玄関扉は共用部分で、室内建具は専有部分。
躯体部分(コンクリート壁、床、天井)は共用部分で、その仕上、塗装は専有部分。
バルコニーは個人所有のようですが共用部分。
雨樋は共用部分ですが、水道管やガス配管などは線引きが難しいようで、
各々のマンションの管理規約で範囲が定められています。
何においても明確に境界を作るのは難しいものです。
その境界をつくるのも、また人間。
色々な立場の人たちが錯誤することで、境界線がぼやけたり、
はみ出したり、あいまいな領域が存在する事に、人間臭い魅力を感じます。
野崎陽子
by housingpro
| 2011-10-04 14:44
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