2012年 02月 27日
非構造部材
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昨年の東日本大震災以後、非構造部材の耐震診断及び補強対策が各方面で
取り上げられています。
先日、『非構造部材(天井)の被害事例と耐震対策』という講習会に参加して来ました。
昨年の3.11東日本大震災時の天井の落下事例をもとに耐震対策を紹介していました。
JACCA(日本耐震天井施工協同組合)では天井耐震診断士の認定を行い、
既存天井の耐震診断、補強対策を行なっています。
天井の設計の際、意匠、構造、設備の各担当は、下地の事をなおざりにして
各担当がそれぞれに自分の専門外として設計を進めているのが現状であると
指摘されていました。
建築基準法施行令第39条には、屋根ふき材等の緊結として内装材を
脱落しない様にすると規定されている事をご存知ですか?
天井の脱落防止は主要構造部と同じように法で規定されているのです。
天井を構成しているのは大まかに下地・仕上材・照明器具類でコストの構成比で
下地は15%程度です。そこにコストを掛け、例え2倍となっても構成比からは
大きな増加にならず、その効果は落下防止のみならず人命の保護にもなるのです。
国交省も大空間及び天井ふところの大きい場合の対策を告示で示していますが、
きちんとした、指針・基準が未だ整備されていません。
天井下地メーカーも独自に「耐震天井」とカタログ等に表示していますが
正式ではないようです。
JACCAでは「耐震保証制度」を設け、基準に合った施工を条件に
一物件最大3,000万円までの原状復旧費用を保証しています。
これからの設計に於いては、共通仕様書やメーカー仕様だけでなく
その室の用途により天井の耐震性クライテリアを設定し設計をする事が大切です。
専務取締役 久保田正則
添付写真は「ミューザ川崎シンフォニーホールの天井崩落状況」(asahi.comより)
取り上げられています。
先日、『非構造部材(天井)の被害事例と耐震対策』という講習会に参加して来ました。
昨年の3.11東日本大震災時の天井の落下事例をもとに耐震対策を紹介していました。
JACCA(日本耐震天井施工協同組合)では天井耐震診断士の認定を行い、
既存天井の耐震診断、補強対策を行なっています。
天井の設計の際、意匠、構造、設備の各担当は、下地の事をなおざりにして
各担当がそれぞれに自分の専門外として設計を進めているのが現状であると
指摘されていました。
建築基準法施行令第39条には、屋根ふき材等の緊結として内装材を
脱落しない様にすると規定されている事をご存知ですか?
天井の脱落防止は主要構造部と同じように法で規定されているのです。
天井を構成しているのは大まかに下地・仕上材・照明器具類でコストの構成比で
下地は15%程度です。そこにコストを掛け、例え2倍となっても構成比からは
大きな増加にならず、その効果は落下防止のみならず人命の保護にもなるのです。
国交省も大空間及び天井ふところの大きい場合の対策を告示で示していますが、
きちんとした、指針・基準が未だ整備されていません。
天井下地メーカーも独自に「耐震天井」とカタログ等に表示していますが
正式ではないようです。
JACCAでは「耐震保証制度」を設け、基準に合った施工を条件に
一物件最大3,000万円までの原状復旧費用を保証しています。
これからの設計に於いては、共通仕様書やメーカー仕様だけでなく
その室の用途により天井の耐震性クライテリアを設定し設計をする事が大切です。
専務取締役 久保田正則
添付写真は「ミューザ川崎シンフォニーホールの天井崩落状況」(asahi.comより)
by housingpro
| 2012-02-27 13:43
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