2012年 04月 17日
電波塔としての「東京スカイツリー」
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東京スカイツリーは電波塔として、世界一の高さとなるために、
設計変更を行った経緯は有名ですよね。今日は高さばかりが注目される中、
本来の目的である、電波塔としての「東京スカイツリー」のお話しです。
首都圏のテレビの電波は一部を除き、東京タワーから東京スカイツリーへ移ります。建物としての開業は5月22日からですが、実際にスカイツリーから地デジの電波が発信されるのは平成25年1月から開始される予定です。
東京タワーの333mが634mになるわけですから、ずいぶん遠くまで電波が届き、広範囲の受信が良好になると思われます。
しかし、危惧されることも少なくありません。
東京タワーから良好に受信可能だった地域が、東京スカイツリーで
良好に受信できるとは限りません。電波が来る方向が違うのですから、
周りの建物などに左右されます。電波は建物で反射するので、
東京スカイツリーから受信する電波と反射してくる電波が「ずれる」ことで
ノイズが発生したりします。
そして、無縁と思われがちですが、直近の建物のアンテナへの影響も無視できません。
強い電波の地域では、窓から直接電波がテレビに入り込み、画像が乱されることもあるのです。
対策としては、屋上のアンテナで受信した電波の周波数を変更するなどの対策はありますが、
とても大がかりな工事が必要になります。
電波塔が変わるということは、とても大変なことです。
何が起こるのか、その対策はどうすれば良いのかは、
実際に東京スカイツリーから電波が発射されるまでは何もわからないのですから。
これから試験放送が始まると、いろいろな問題が確認されると思います。
しかし、その具体的な対策は何も見えてきてはいません。
各省庁及びその所管・関係団体や民間企業などで、考えられ得る問題を想定し、
事前の対策を検討することが重要だと考えています。
地デジへ移行の時のように「行き当たりばったり」だけは避けたいものです。
取締役副本部長 角田
設計変更を行った経緯は有名ですよね。今日は高さばかりが注目される中、
本来の目的である、電波塔としての「東京スカイツリー」のお話しです。
首都圏のテレビの電波は一部を除き、東京タワーから東京スカイツリーへ移ります。建物としての開業は5月22日からですが、実際にスカイツリーから地デジの電波が発信されるのは平成25年1月から開始される予定です。
東京タワーの333mが634mになるわけですから、ずいぶん遠くまで電波が届き、広範囲の受信が良好になると思われます。
しかし、危惧されることも少なくありません。
東京タワーから良好に受信可能だった地域が、東京スカイツリーで
良好に受信できるとは限りません。電波が来る方向が違うのですから、
周りの建物などに左右されます。電波は建物で反射するので、
東京スカイツリーから受信する電波と反射してくる電波が「ずれる」ことで
ノイズが発生したりします。
そして、無縁と思われがちですが、直近の建物のアンテナへの影響も無視できません。
強い電波の地域では、窓から直接電波がテレビに入り込み、画像が乱されることもあるのです。
対策としては、屋上のアンテナで受信した電波の周波数を変更するなどの対策はありますが、
とても大がかりな工事が必要になります。
電波塔が変わるということは、とても大変なことです。
何が起こるのか、その対策はどうすれば良いのかは、
実際に東京スカイツリーから電波が発射されるまでは何もわからないのですから。
これから試験放送が始まると、いろいろな問題が確認されると思います。
しかし、その具体的な対策は何も見えてきてはいません。
各省庁及びその所管・関係団体や民間企業などで、考えられ得る問題を想定し、
事前の対策を検討することが重要だと考えています。
地デジへ移行の時のように「行き当たりばったり」だけは避けたいものです。
取締役副本部長 角田
by housingpro
| 2012-04-17 09:15
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