2013年 08月 20日
キングの塔
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猛暑の続く休日の朝、毎月配布される広報誌に目に入った。
表紙の隅に、「神奈川県庁見学会」の記事。
よく見たら見学会開催が“その日”だったので早速行ってみました。
以前、資格取得の際に県庁の屋上にある一室に行ったことがあり、
その時に見た港の景色をまたみてみたいなぁ。と思ったのも
動機のひとつでした。
申し込み不要という見学会だったからか、
老若男女問わず数多くの人が見学に訪れていました。
建物は、昭和3年(1928年)竣工で、4代目の建物で
鉄骨鉄筋コンクリート造5階(塔屋は9階)です。
(“キング”は、塔屋にちなんだ建物の愛称です。)
3代目が関東大震災による内部火災で取り壊しとなって
建設されました。外壁のスクラッチタイルや内装など
アールデコ様式の影響を受けたデザインとなっています。
エントランス、大会議場(旧:議場)や貴賓室などは
創建当時のままの姿で今も利用されており、
85年という脈々と続く時間の流れを感じました。
特に折上格天井の旧議場は、細部の仕上げや照明など
一つ一つ重厚さを感じ、県庁の中にこのような空間が
あったことを知りとても驚きました。
そして、今回の一番の目的である屋上へ。
地上20m程度の位置ですが、目の前が横浜港で
横浜の観光名所がたくさん見渡せる絶好のロケーションです。
また、見学会での学芸員さんから
(太平洋戦争の)戦時中高射砲を設置するために
屋上の床を増打したとの話を聞きました。
真夏の炎天下で聞いたこの話、
戦後世代の私には遠い時代のことですが、
過去の哀しい歴史を知ることが出来ました。
河野弥生
※屋上入口には建設当時の写真や手書きの設計図面の展示もあります。
(手書き図面の痕跡・・・線の強さ、細さなどを見ることができます。)
※屋上は平日無料開放なので是非横浜の景色を観にいってみてください。
表紙の隅に、「神奈川県庁見学会」の記事。
よく見たら見学会開催が“その日”だったので早速行ってみました。
以前、資格取得の際に県庁の屋上にある一室に行ったことがあり、
その時に見た港の景色をまたみてみたいなぁ。と思ったのも
動機のひとつでした。
申し込み不要という見学会だったからか、
老若男女問わず数多くの人が見学に訪れていました。
建物は、昭和3年(1928年)竣工で、4代目の建物で
鉄骨鉄筋コンクリート造5階(塔屋は9階)です。
(“キング”は、塔屋にちなんだ建物の愛称です。)
3代目が関東大震災による内部火災で取り壊しとなって
建設されました。外壁のスクラッチタイルや内装など
アールデコ様式の影響を受けたデザインとなっています。
エントランス、大会議場(旧:議場)や貴賓室などは
創建当時のままの姿で今も利用されており、
85年という脈々と続く時間の流れを感じました。
特に折上格天井の旧議場は、細部の仕上げや照明など
一つ一つ重厚さを感じ、県庁の中にこのような空間が
あったことを知りとても驚きました。
そして、今回の一番の目的である屋上へ。
地上20m程度の位置ですが、目の前が横浜港で
横浜の観光名所がたくさん見渡せる絶好のロケーションです。
また、見学会での学芸員さんから
(太平洋戦争の)戦時中高射砲を設置するために
屋上の床を増打したとの話を聞きました。
真夏の炎天下で聞いたこの話、
戦後世代の私には遠い時代のことですが、
過去の哀しい歴史を知ることが出来ました。
河野弥生
※屋上入口には建設当時の写真や手書きの設計図面の展示もあります。
(手書き図面の痕跡・・・線の強さ、細さなどを見ることができます。)
※屋上は平日無料開放なので是非横浜の景色を観にいってみてください。
by housingpro
| 2013-08-20 13:56
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