2017年 01月 23日
PCBって、なぁに?
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PCBとはポリ塩化ビフェニルの略称で、化学的に安定な性質(不燃性かつ電気絶縁性が高い)を持つ事から、昭和30(1955)年頃より国内で製造が始まりましたが、その後、健康被害が発生して社会問題となり、昭和47(1972)年9月頃から行政指導で製造されなくなって、昭和48(1973)年10月に制定された「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」に基づき、昭和49(1974)年6月からは、その製造、輸入等が事実上禁止となりました。
PCBはその性質を生かして、建築物の電気設備で用いる機器の中でも受変電設備用の機器や、蛍光灯を使用する照明器具の内部で使用されていました。
現在では製造されていない物ではあるのですが、稀に古い建築物では法規制前に製造されて内部にPCBを使用している機器が、未だに運用され続けている事があります。多くの場合すでに耐用年数を超えている事、PCBは特別管理産業廃棄物という物に指定されていて、費用が多くかかったり手続きに時間が必要ですが、専用の処理場で処分する期限が決まって(法律や国際条約により確定済)いて、現時点では高濃度PCBを用いた機器は平成35年度末まで、低濃度PCBを用いた機器でも平成38年度末が期限になっています。
古い建築物を所有している、管理している方は、少しでも怪しいと思ったら早急に専門家へ相談する事をお勧めします。
下は改修図面の作成時に、PCB含有機器の有無を特記した例です。この時は、お施主様との
打ち合わせで工事とは別に、専門業者へ処分を依頼する形になりました。
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下は改修図面の作成時に、PCB含有機器の有無を特記した例です。この時は、お施主様との
打ち合わせで工事とは別に、専門業者へ処分を依頼する形になりました。
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by housingpro
| 2017-01-23 19:16
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