2017年 08月 02日
緑と設計
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建物周囲には多くの場合、緑地帯がありますが、
設計者はこの緑地帯にどんな樹種を植えるのか?
ということも設計しなければなりません。
ちなみに、東京都等では一定規模の敷地に建てる建築行為には
その規模に応じて緑地を設けるように条例が定められています。
一般的には、必要とされる緑地面積に対して
高木(3.0m以上)・中木(2.0m以上)・低木(0.6m以上)の樹木を
決められた割合で植えることになっており、
多くの場合、植えるものは樹木に限定されています。
草・花のみの緑地体は認められていません。
その為、建物緑地はこの条例の基準に従い、
あまり考えずに低木部分をサツキツツジのみにしたような
画一的な緑地が多くなりがちでした。
しかし、最近では商業施設や新築のマンションを中心に草・花も取り入れた
様々な樹種を寄せ植えする手法が見られるようになってきています。
このような手法で植えられた緑地帯は、より自然な佇まいをしており、
緑から感じる癒し効果も高いように感じます。
様々な樹種を植えながら、それを魅力的な緑地帯へしていくには
その樹木・草・花の特性を知り、組み合わせを様々に検討し、
設計に反映させないといけない訳で、とても大変ですが、
私も魅力的な植栽帯を設計できるように研究していきたいと思っています。
佐々木 剛
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