2008年 09月 16日
と ら や
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まだまだ暑い日が続いています。
この夏のような暑さは、いつまで引きづられていくのでしょうか?すこし心配になります。
でも先日、夏の入道雲の隙間の高い空の向こうに秋のうろこ雲を見つけました。
なんだかんだといっても、秋は近づいてきてくれているんだなぁ~と、少々安心しました。
丁度1年前ぐらいの新建築に内藤廣氏が富士山の麓の御殿場で設計した
「とらや新御殿場店」が掲載されていました。
知り合いにこの内藤廣氏の熱烈なファンがおり
早速、富士山にドライブがてら見に行こうということになりました。
建物は、富士山と箱根を繋ぐ大きな通りから少し入った道路沿いで
ドライブインや飲食店が並んでいるものの
その奥は、すぐに住宅地になってしまうような街中の一角にありました。
正面には「と」「ら」「や」の白い暖簾がかかり
暖簾がぶら下がる鉄棒やキャノピーを支える鉄骨の柱は
ひ弱に見える程、細く繊細なのに対し
木材で構成された壁面は、凹凸が無くボリューム感があり
そのアンバランスが一種の面白さを生み出しているのかなと感じました。
私の目には、内藤廣氏の建物によくこのアンバランスさを感じることがあります。
バランスの取れた建物は緊張感があり、静謐な感じが漂いますが
アンバランスなものには、何かユーモラスな暖かさを感じることがあります。
ただ、実際の設計過程のなかで、
意図してアンバランスを盛り込むことは非常に勇気が必要です。
失敗すれば、単なるかっこうの悪い建物になってしまうからです。
内藤廣氏はそのようなバランスについてどう考えているのでしょうか?
一度聞いてみたい気もします。
また、さらに関心したのは、外構です。
建物正面の車路のピンコロ石、
玄関廻りの平板、
植栽の立上りの石、
合間にある玉石
これらが全て、ほぼ同色の石が使われているのです。
これだけ材料が違うと、それぞれに違う色のものを
使ってしまいそうですが、
これらを同じ色にそろえることでグランドラインがシンプルになり、
小さく、シンプルな形態の建物でありながら
しっかりと映えるように計画されているのだと感じました。
内部は、柱が無く玄関部分とその反対側が全てガラス面となっています。
これによりお客の動線方向に対しては、外部空間が連続する形になっています。
玄関から入った正面に庭の緑が広がり、外部から連続する暖かい木の壁とともに
開放感と落ち着きがある、心地よい空間となっていました。
勿論ここでは、とらやのお菓子を売っているのですが
季節の和菓子とお茶も楽しめます。
当然のことながら、庭の近くの緑が見える場所で
ゆっくりとお茶を楽しみました。
丁度その時、壁に張られたインフォメーションの一つに
「とらや工房」の計画案が掲載されていました。
それが今月の新建築に掲載されています。
おそらくその知り合いに誘われ、
今度は、その工房も見に行くことになるでしょう。
TSUYOSHI
この夏のような暑さは、いつまで引きづられていくのでしょうか?すこし心配になります。
でも先日、夏の入道雲の隙間の高い空の向こうに秋のうろこ雲を見つけました。
なんだかんだといっても、秋は近づいてきてくれているんだなぁ~と、少々安心しました。
丁度1年前ぐらいの新建築に内藤廣氏が富士山の麓の御殿場で設計した
「とらや新御殿場店」が掲載されていました。
知り合いにこの内藤廣氏の熱烈なファンがおり
早速、富士山にドライブがてら見に行こうということになりました。
建物は、富士山と箱根を繋ぐ大きな通りから少し入った道路沿いで
ドライブインや飲食店が並んでいるものの
その奥は、すぐに住宅地になってしまうような街中の一角にありました。
正面には「と」「ら」「や」の白い暖簾がかかり
暖簾がぶら下がる鉄棒やキャノピーを支える鉄骨の柱は
ひ弱に見える程、細く繊細なのに対し
木材で構成された壁面は、凹凸が無くボリューム感があり
そのアンバランスが一種の面白さを生み出しているのかなと感じました。
私の目には、内藤廣氏の建物によくこのアンバランスさを感じることがあります。
バランスの取れた建物は緊張感があり、静謐な感じが漂いますが
アンバランスなものには、何かユーモラスな暖かさを感じることがあります。
ただ、実際の設計過程のなかで、
意図してアンバランスを盛り込むことは非常に勇気が必要です。
失敗すれば、単なるかっこうの悪い建物になってしまうからです。
内藤廣氏はそのようなバランスについてどう考えているのでしょうか?
一度聞いてみたい気もします。
また、さらに関心したのは、外構です。
建物正面の車路のピンコロ石、
玄関廻りの平板、
植栽の立上りの石、
合間にある玉石
これらが全て、ほぼ同色の石が使われているのです。
これだけ材料が違うと、それぞれに違う色のものを
使ってしまいそうですが、
これらを同じ色にそろえることでグランドラインがシンプルになり、
小さく、シンプルな形態の建物でありながら
しっかりと映えるように計画されているのだと感じました。
内部は、柱が無く玄関部分とその反対側が全てガラス面となっています。
これによりお客の動線方向に対しては、外部空間が連続する形になっています。
玄関から入った正面に庭の緑が広がり、外部から連続する暖かい木の壁とともに
開放感と落ち着きがある、心地よい空間となっていました。
勿論ここでは、とらやのお菓子を売っているのですが
季節の和菓子とお茶も楽しめます。
当然のことながら、庭の近くの緑が見える場所で
ゆっくりとお茶を楽しみました。
丁度その時、壁に張られたインフォメーションの一つに
「とらや工房」の計画案が掲載されていました。
それが今月の新建築に掲載されています。
おそらくその知り合いに誘われ、
今度は、その工房も見に行くことになるでしょう。
TSUYOSHI
by housingpro
| 2008-09-16 18:38
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