2019年 01月 29日
2019年3月23日の再開に向けて試運転を行ったという記事が報じられました。
(第3セクターの三陸鉄道に経営移管するそうです)
4年前の2015年に、この区間のうち釜石と大槌に訪れました。
当時、特に大槌に関しては震災前は鉄道が走っていたという面影は全くなく、
不通となっていたこの区間は廃線の噂もありました。
その大槌訪問から4年、震災からは8年という長い月日が経過しましたが
運行再開見込みという報道を見てホッとしました。

三陸地方は、この気仙沼のフカヒレをはじめ、食の宝庫です。
今回の釜石―宮古間の運航再開をきっかけに豊富な食資源の流通が活発になり、
いっぽうで三陸地方に訪問する人が増える、といったかたちで、
被災地復興、及び、街の活性化につながっていただければなぁと思いました。
石渡 憲司
2018年 12月 14日
お店の中を探して目的のCDを見つけて手に取った時、ジャケットに使われている
写真を見て、微かな違和感(写真の人物の顔色が、ほんの少しだけ青白く見える)を
感じました。
(今どき珍しく、CDを買おうとしている事の方に違和感を感じるかも知れませんが、
それは取り合えず横に置いておいて下さい。)
違和感を感じる要素は何も無い筈なのですが、CDを見つめながら3秒ほど考えた結果、
ある可能性に気付きました。
(光源の種類、器具光束、グレア、色温度、演色性、配光の特性)
今回の場合はこの中でも、「演色性」が影響していると考えました。
手法の一つが、CIE(国際照明委員会)が定めた「演色性評価方法」で、
我が国ではCIEの方法を元にしたJIS規格(JIS Z 8726:1990)を用いて、照明器具の
評価が行われています。
ここまで書いた内容では「そんなの聞いた事ないし、馴染みもない」と
言われてしまいそうですが、例えば家電量販店やインターネット通販で電球を
買うとき、箱の裏側を読むと「Ra○○(←○○には数字が入る)」と書いてあるのを
見かけた事は有りませんか?
それを持ち帰って箱から出してみると何だか色が違って見える・・・という
経験をされた方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
数値(平均演色評価数Ra)は、Ra100に近いほど基準光源(色温度が5000K以上の光源を
測定する場合は、CIE昼光を設定)で照らした時と同じ見え方になります。
LEDはRa80~85程度で、「数字だけ」見れば、蛍光灯とLEDでは大きな差が無い事が
分かります。
色のズレ方を数値として表しているだけ」という事です。単にRa○○の数字だけでは、
色がズレている方向が赤なのか緑なのか、それとも青なのかまでは分かりません。
「蛍光灯の照明器具とLEDの照明器具を見比べた時、色の見え方が違う気がした」
という時で、これはそれぞれの照明器具に用いられている光源の分光分布が
異なっている事が大元の原因、と考えられます。
黄色の蛍光体、もしくは赤色と緑色の蛍光体を組み合わせた物が主流ですから、
LEDの方が何だか青っぽく見えた、という感想を抱いても不思議ではありません。
(分光分布のグラフを見ても、青や黄色の波長にあたる部分に特徴があります)
演色性が良くないのではないか?」という事でした。
自宅へ持ち帰ったCDを、窓際で太陽光へ照らして見てみたら違和感を感じなかったので
やはり演色性が影響していたのだと思われます。
今回の事は机上の知識では分かっていても、CDを買いたい!という”欲望”が
無ければ実際に体感する事も無かったので、貴重な経験でした。
という事だけはお知らせしておきます。
2018年 04月 13日
ライブ鑑賞に行ってきた時のお話です。
ばかりだとか、音響以外に構造や設備の面も拘って設計している、と書いてある
興味深い記事が出てきたではありませんか。よし其れならば少し観察してみよう、と
考えながら現地へ向かいました。
一見、公道上の歩道に見えるものの、実は敷地の一部(公道に並行した通路)になって
いる様で、待機列のスペースとして活用しつつ、通路脇に目立たないようスピーカーを
仕込んで、観客が客席へ入場する際の呼出し(※3)を行っているのが、最初の発見
でした。
ダウンライトではなくスポットライトを採用しているようです。
全般照明をスポットライトで計画した正確な理由は分かりませんが、物販や
懇談スペースとして使う場合に、備品に合わせて照明を柔軟に対応出来るように
したのでしょうか。
見てビックリしつつ、スタンディングがメインのライブハウスとしては温湿度制御の
的確さや、床面の振動が少なく感じたりするなど、あぁなるほどなぁ、と思うのと
同時に、誰に見せても恥ずかしくない設計をしなくては、と思ったのでした。
注記
※1:この手のライブでは、当日限定のグッズ販売を行っている事が多い。
※2:この場合は買う為、若しくは入場する為に並んでいる人の列の事。
※3:スタンディング(広い空間の中で、観客が立ったまま鑑賞するスタイル)
のライブでは、チケット記載の整理番号順に呼び出して入場させる事が多い。
※4:この方は元々、歌手でもダンサーでもない。にも拘わらずパフォーマンス能力が
高い事で有名な事から、おそらく大変な努力をされているのではないか、と
思われる。この点を含めプロとしての姿勢・振る舞いが素晴らしい事から、
とても勉強になる。
2018年 02月 02日
今日は、予報通りに雪が降りました。
朝起きて、カーテンを開けると雪景色。
今年2度目の驚きです。
前回は、結局、建物の陰になる北側道路の雪が
1週間ぐらい氷で残り、その間自転車が使えず
大変苦労しました。
今日も徒歩通勤です。
いつもより30分は早く出ないといけません。
会社のある神田について
もうやんでいるかな?と思い
地下鉄から上がっていくと
まだまだ雪が降っていました。
そして今も降り続いています。
帰宅時の電車に影響が出ないことを祈ります。
前回は、駅のホームにすら入れず、
駅構内で1時間並んで待ちました。。。。
佐藤 智子
2017年 09月 13日

先日、学生の頃から〇十年程、継続しているグライダーの操縦をするために北関東の利根川へ行って来ました。この滑空場は利根川河川敷の占有許可を取り滑走路として使用しています。飛行機の離発着も行いますが飛行場とは呼びません。
夏草の成長が速く維持管理の為、巾100m×長さ1Km程の 芝生+雑草の芝刈ならぬ草刈りが必要です。春にはタンポポの群落で黄色い絨毯になり極楽浄土のような景色ですが、放っておくと草が伸び離着陸の安全に支障がでるので定期的にメンテナンスを行います。
広大な面積の草刈ですので人力だけでは無理があり、トラクターの後ろに付いたドラムを回転させ地面をバリカンの様に刈って行きます。適当に操作すると虎刈になるのでそれなりの技術が必要です。
このトラクターは最新型となり、最近の車同様にオートマチックになった部分が多く運転しやすくなりましたが、車よりいろんなスイッチ、操作レバーが付いていて乗物好きには、人気があり搭乗待ちの時もあります。
肩掛けエンジン付きの草刈り機で草刈りするより、残暑の熱い日はエアコンの効いた涼しいトラクターに人気がある様です。
草刈りをしていると刈った草の中から色々な昆虫が飛び出して来るので、簡単に餌採りをしようとサギ、キジ、など野鳥が集まります。
野鳥観察も都会ではカラス程度なので、近くで見る鳥は綺麗だなと変に感心した1日でした。
伴 正雄
2017年 08月 31日
これは、某中学校へ現地調査へ行った時のお話です。
某中学校では、体育館の改修工事を行う計画なのですが
吊下式バスケットゴールを調べるためにステージに上がった時、
ふと足元を見たら、ステージ床面にコンセントなどを収容しておく
箱の蓋にそっくりな物を見つけました。
小中学校の体育館では一般的に、ステージ床面に一般家庭にある
普通のコンセントや、体育館内だけで使うマイクの差込口が、
床面に設置してある蓋が付いた箱の中に収納してあります。
私が見つけた物も、きっとこの手の物が中に入っているのだろうと
思ったのですが、何となく呼ばれている気がしたので蓋を
開けてみることに。
そうしたら写真のようなものが。一体何だか分かりますか?

一目見て分かった方、演劇やライブの運営に詳しそうですね!
この見慣れない物体はC型接地コンセントという、主にライブハウスや
劇場、撮影スタジオで用いられているコンセントです。
このC型接地コンセントは、定格容量が20A、30A、60Aの物があり、
定格容量が小さいものは舞台照明に、定格容量が大きいものは
PA(Public Address、業務用音響装置の意味)の電源として
用いられる事が多い傾向にあります。
学校という施設で、わざわざC型接地コンセントを導入した正確な経緯は
分かりませんが、もしかしたらイタズラをしても感電しにくい性質や
構造上頑丈である性質を考慮した結果、導入したのかもしれませんね。
設計に於いて、安全性を優先的に考えるのは当たり前の話ではありますが、
こういった細かい所で配慮出来るか否かで、施設の安全性に違いが
出てしまうのかも?と、改めて考えた出来事でした。
水落 琢也
2017年 07月 28日

先日、池袋の西口駅前で
写真の豊島都税事務所を見ました。
東京芸術劇場前の広場に面しているので
東京では珍しく、遠くから外観を見ることができます。
が、このあたりはたいへんごみごみしていて
遠くから建物の存在には気付きにくいです。
しかし、壁面の質感に興味をひかれました。
落ちついた土色。
見上げるとなにやら意匠性を感じる建物。
戻って調べてみると
1996年竣工
大江 匡氏の作品でした。
20年以上たっているとは思えないたたずまいです。
建物の長寿命化を考えていく場合、
外壁の材質を何にするのか選択するときに
長く、劣化を感じさせにくい材料を選ぶことは大切なことだと改めて感じました。
佐藤 智子
2017年 06月 29日
自衛隊朝霞駐屯地に隣接した陸上自衛隊の広報施設ですが、子供たちでにぎわって
います。展示内容は戦車、戦闘ヘリ、など物騒な物が主ですが、乗物には変わりません.

制服に着替えコスプレを楽しむ事も出来ます。入場料がいらないところも人気の理由の様です。ミュージアムショップもあり、行くと必ず自衛隊装備品の迷彩柄作業用皮手袋を買って帰ります。値段も安く丈夫で重宝しますが、ほとんど最近はこの手袋を買いに行く事が目的になって訪れています。
伴正雄
2017年 05月 26日
山の動物は冬ごもりしなくてはならないので、山の幸の恩恵を受けるのは秋をイメージ
しがちですが、人間にとっては春の方が、山菜やら筍が豊富に採取できる様に感じます。
裏山は竹林なので、この季節は『雨後の筍』の言葉の有様です。
竹籠を背負い、鍬、鎌を手に竹取物語ならぬ、タケノコ採りに汗をかきました。
今年は地元では、タケノコは不作らしく、猪に掘り返され、食べられてしまった痕跡が多く見られます。大きなチョキの足跡のそばには掘り返しては見たものの、チョキの足と牙では上手に皮を剥く事が難しかったのか、そのまま丸ごと1本置き去りにされています。
猪の苦労に感謝して頂戴です。

自分で採った獲物の味は格別です。
伴 正雄