2011年 06月 10日
関東の梅雨入りが例年になく早いかと思えば、沖縄ではもう梅雨が明けてしまいました。
幾度か雨降りの日はあるものの、まだじめじめして鬱陶しい梅雨を実感していない感じがします。
先日屋外で、こんなものを見かけました。
1cmほどの長さで、他にも数匹、同じコンクリートの壁にへばりついているのです。
カタツムリ、デンデン虫の幼生でこれから渦を巻いていくのかと思ったのですが、
これは”タテマキガイ”というカタツムリの1種のようです。
カタツムリは、殻を持っているわけですが、貝と同じで自らの分泌物で作り出しており、
その原料には、カルシウムが多く必要だそうです。
この写真のコンクリート壁を這っている姿は、コンクリート中の石灰をカルシウム原料として、
まさに材料調達中であったわけです。
建物の機能として、”シェルター”という概念があります。
”シェル”=”貝殻”からきている様に、外敵から身を守る機能を指しています。
貝やカタツムリの場合は、主に捕食者が外敵となるわけですが、
我々にとっての外敵は、暑さ寒さや、風、雨、雷、地震といった自然現象です。
”核シェルター”なんていう言葉は、日本語にこれ以上訳される事なく使われています。
しかし、自然現象ほど予測のつかないものはありません。
スーパーコンピューターの究極目標は、地球規模の気象の予測であり、
人類の最も大きな野望は、気象の制御といっても過言ではありません。
どのような進化の歴史をたどって、カタツムリがあの殻(シェルター)を獲得したのか、
今度見かけたら、考えてみようかと思います。
川端 健彦
幾度か雨降りの日はあるものの、まだじめじめして鬱陶しい梅雨を実感していない感じがします。
先日屋外で、こんなものを見かけました。
1cmほどの長さで、他にも数匹、同じコンクリートの壁にへばりついているのです。
カタツムリ、デンデン虫の幼生でこれから渦を巻いていくのかと思ったのですが、
これは”タテマキガイ”というカタツムリの1種のようです。
カタツムリは、殻を持っているわけですが、貝と同じで自らの分泌物で作り出しており、
その原料には、カルシウムが多く必要だそうです。
この写真のコンクリート壁を這っている姿は、コンクリート中の石灰をカルシウム原料として、
まさに材料調達中であったわけです。
建物の機能として、”シェルター”という概念があります。
”シェル”=”貝殻”からきている様に、外敵から身を守る機能を指しています。
貝やカタツムリの場合は、主に捕食者が外敵となるわけですが、
我々にとっての外敵は、暑さ寒さや、風、雨、雷、地震といった自然現象です。
”核シェルター”なんていう言葉は、日本語にこれ以上訳される事なく使われています。
しかし、自然現象ほど予測のつかないものはありません。
スーパーコンピューターの究極目標は、地球規模の気象の予測であり、
人類の最も大きな野望は、気象の制御といっても過言ではありません。
どのような進化の歴史をたどって、カタツムリがあの殻(シェルター)を獲得したのか、
今度見かけたら、考えてみようかと思います。
川端 健彦
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by housingpro
| 2011-06-10 09:01
| ブログ
2011年 06月 09日
とある更地になっている土地の売買で、瑕疵担保免責特約の有無が問題になりました。
そもそも、瑕疵とは、売買の目的物が通常有すべき品質・性能を欠いていることをいいます。
土地においては、地中に土以外のものが存在することは通常あります。
しかし、土地売買において、買主の購入目的である土地利用を阻害する地中障害物・埋設物が存在し、その通常予想される程度を超える撤去費用がかかる場合は、瑕疵ある土地となり、売主がその撤去費用を負担することになった判例があります。
売主は瑕疵担保免責特約を要望されることがありますが、たとえ契約書に記載したとしても、決して万全ではないことをご理解頂く必要があります。
そのためにも、売主に対して、従前の土地の利用方法や工事内容をヒアリングすることにより再確認頂くとともに、判例などによる説明が重要であることを再認識しました。
(写真は本文とは関係ありません。)
林 昭年
そもそも、瑕疵とは、売買の目的物が通常有すべき品質・性能を欠いていることをいいます。
土地においては、地中に土以外のものが存在することは通常あります。
しかし、土地売買において、買主の購入目的である土地利用を阻害する地中障害物・埋設物が存在し、その通常予想される程度を超える撤去費用がかかる場合は、瑕疵ある土地となり、売主がその撤去費用を負担することになった判例があります。
売主は瑕疵担保免責特約を要望されることがありますが、たとえ契約書に記載したとしても、決して万全ではないことをご理解頂く必要があります。
そのためにも、売主に対して、従前の土地の利用方法や工事内容をヒアリングすることにより再確認頂くとともに、判例などによる説明が重要であることを再認識しました。
(写真は本文とは関係ありません。)
林 昭年
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by housingpro
| 2011-06-09 13:00
2011年 06月 08日
みなさんこんにちは。
佐藤 智子です。
2010年から産休育休をとらせていただき、今年5月から復帰しました。
久しぶりに戻った会社は、新しい顔ぶれが増え、場所も変わりました。新たな気持ちで、またマルタ設計の一員として仕事に取り組んでいきたいと考えています。
このブログを再開するにあたり、これまでのものに目を通しました。皆様々な趣味を持ち、個々のしっかりとした考えのもと、仕事に取り組んでいることに改めて関心し、刺激を受けています。社会の価値観が変化している今、これまで以上に、社会における個人の自立した良心に基づく考え、行動が大切だと感じています。新たな気持ちで社外そして社内からの刺激を積極的に受け、個人の考えをより豊かに、視野を広くすることに努めていきたいと思っています。
子供を持つということで得た新たな環境下での体験、そしてそれによる今までとは違う視点をもって、建築設計という仕事で再び社会参加できることを嬉しく感じています。
我々建築に関わる個々の仕事が人々の記憶に残る街並み、及び生活スタイルをつくる一役を担っていくということを改めて自覚し、その仕事に対して謙虚に取り組んでいきたいと考えています。
どうぞよろしくおねがい致します。
佐藤 智子です。
2010年から産休育休をとらせていただき、今年5月から復帰しました。
久しぶりに戻った会社は、新しい顔ぶれが増え、場所も変わりました。新たな気持ちで、またマルタ設計の一員として仕事に取り組んでいきたいと考えています。
このブログを再開するにあたり、これまでのものに目を通しました。皆様々な趣味を持ち、個々のしっかりとした考えのもと、仕事に取り組んでいることに改めて関心し、刺激を受けています。社会の価値観が変化している今、これまで以上に、社会における個人の自立した良心に基づく考え、行動が大切だと感じています。新たな気持ちで社外そして社内からの刺激を積極的に受け、個人の考えをより豊かに、視野を広くすることに努めていきたいと思っています。
子供を持つということで得た新たな環境下での体験、そしてそれによる今までとは違う視点をもって、建築設計という仕事で再び社会参加できることを嬉しく感じています。
我々建築に関わる個々の仕事が人々の記憶に残る街並み、及び生活スタイルをつくる一役を担っていくということを改めて自覚し、その仕事に対して謙虚に取り組んでいきたいと考えています。
どうぞよろしくおねがい致します。
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by housingpro
| 2011-06-08 09:41
2011年 06月 07日
先日、東日本大震災に関する講演会が行われ参加してきました。
公演の大きなテーマは、
①東日本大震災-東北地方の被害概要
②地震動と建物被害
③津波による建物被害
という内容でした。
公演の内容は、やはり津波による災害の影響が大きかったということでした。
被害を受けた地域の地形や、建物周辺に防潮林等の津波の抵抗を低減させるものが
存在したかなど、さまざまな要素が重なりあって建物の被害状況が
変わったとのことでした。
調査の結果明らかであったのは、建物の構造種別や基礎の形式によって、
津波による外力に対して抵抗できたものとそうでないものがはっきりしていたそうです。
当然のようですが構造種別では、重量の重いRC造→S造→木造という順に抵抗でき、
基礎の形式では直接基礎よりも杭基礎というものが津波に抵抗できたとのことでした。
地震のみの影響で倒壊した建物については、全体の比率からすると圧倒的に少ないそうです。
現在の基準法の評価についても見直されなければならないものもあるようですが、
地震力に対しての建物の評価に関しては概ね間違っていなかったという事でした。
耐震補強効果についても大きく評価できるようです。
一方で、地盤に関する問題、非構造部材の問題は、今後特に検討が必要になるようです。
千年に一度の津波が起きたといわれていますが、今後も引き続きさまざまな事を
想定した設計を考えなければならないと良い勉強になりました。
竹内 良輔
公演の大きなテーマは、
①東日本大震災-東北地方の被害概要
②地震動と建物被害
③津波による建物被害
という内容でした。
公演の内容は、やはり津波による災害の影響が大きかったということでした。
被害を受けた地域の地形や、建物周辺に防潮林等の津波の抵抗を低減させるものが
存在したかなど、さまざまな要素が重なりあって建物の被害状況が
変わったとのことでした。
調査の結果明らかであったのは、建物の構造種別や基礎の形式によって、
津波による外力に対して抵抗できたものとそうでないものがはっきりしていたそうです。
当然のようですが構造種別では、重量の重いRC造→S造→木造という順に抵抗でき、
基礎の形式では直接基礎よりも杭基礎というものが津波に抵抗できたとのことでした。
地震のみの影響で倒壊した建物については、全体の比率からすると圧倒的に少ないそうです。
現在の基準法の評価についても見直されなければならないものもあるようですが、
地震力に対しての建物の評価に関しては概ね間違っていなかったという事でした。
耐震補強効果についても大きく評価できるようです。
一方で、地盤に関する問題、非構造部材の問題は、今後特に検討が必要になるようです。
千年に一度の津波が起きたといわれていますが、今後も引き続きさまざまな事を
想定した設計を考えなければならないと良い勉強になりました。
竹内 良輔
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by housingpro
| 2011-06-07 16:19
2011年 06月 06日
都内の地下鉄の駅は意外と近い!そんなことが良くあります。
先日も目的地までの乗換えを考えていると、「歩けるよ」と。
大変時間短縮になり驚くことがありました。
大江戸線は各駅が異なる発想で思考を凝らした
デザインをしています。
それはホームや通路だけではなく、ベンチや照明
までにも工夫がされています。
単なる通過点の駅の機能性から、デザイン性へと発想が
変わっていき、楽しくなります。
大江戸線は深い所にあり通路の長さが長い場所も
多いです。
そこに変化のある通路は、歩いていても面白みがあり、
距離感を感じなくなります。
目的だけでなく、居て楽しくなる様な空間作りを
心がけていきたいと思います。
高橋美恵
先日も目的地までの乗換えを考えていると、「歩けるよ」と。
大変時間短縮になり驚くことがありました。
大江戸線は各駅が異なる発想で思考を凝らした
デザインをしています。
それはホームや通路だけではなく、ベンチや照明
までにも工夫がされています。
単なる通過点の駅の機能性から、デザイン性へと発想が
変わっていき、楽しくなります。
大江戸線は深い所にあり通路の長さが長い場所も
多いです。
そこに変化のある通路は、歩いていても面白みがあり、
距離感を感じなくなります。
目的だけでなく、居て楽しくなる様な空間作りを
心がけていきたいと思います。
高橋美恵
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by housingpro
| 2011-06-06 16:31